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どうした?? 阪神!!
ああ、岡田さん。。。阪神が本拠地での初戦を落として、ロッテが日本一に王手をかけた。

甲子園に戻ってみても先取点は取られる。中軸が全く機能しない。頼みの綱のJFK、藤川が打たれる。終わってみれば3夜連続の2桁失点で3タテ食らって、ついにリーチされてしまった。

何気に阪神ファンのわたしなのだが、日本シリーズが始まる直前に風邪をひいて、発熱こそないのだが、薬のせいで頭がぼんやりしている。

だからと言うわけではないが、なにかこう、阪神が日本シリーズを戦っているという、その試合を見ているという実感がないまま、あと1勝されると終わりというところまで来てしまっている。

プレーオフも劇的に優勝を果たしたロッテの破竹の勢いはすさまじい。今江の調子も止まらない。翻って阪神は金本、今岡が打てない。得点のチャンスすらろくに作れない。千葉での初戦、井川で負けたとき、シーズン中に中日との3連戦の初戦を落としたような空気で始まった感じがしたが、2戦目以降もまったくシーズン中の阪神の強さを体感できないまま、あっというまに3つ落としてしまった。

とにかく、肝心の日本シリーズをやってる気がしないのである。なぜなら一方的にロッテにやられまくって、阪神のいいところが全く見られないからである。

このまま阪神は1勝もできないまま、明日、日本シリーズはロッテの優勝で終えるのだろうか。

プレーオフがあるかないかで、こうも立場が違ってしまうのだろうか。

それにしても、阪神らしくない。


By 9


23:53 | baseball | comments(1) | trackbacks(0)


繰り返されるコテコテのファシズム
山上たつひこ 「光る風」上下

『光る風』 山上たつひこ  1972年・ちくま文庫所収




70年代に書かれたディストピア漫画。黙示録的な日本のカタストロフィが説得力をもって描かれている。

近未来に日本が第二次大戦以前のように全体主義化され、思想統制されて、アメリカの戦争に追従して海外派兵を始める・・・・てな感じで書くと凡庸な三文小説のようになるが、「いかにして同じ過去の過ちをもう一度繰り返すのか」という設定に対して巧妙に伏線を作ってある。

O・ハックスリィ『素晴らしき新世界』やG・オーウェル『1984年』などの過去の様々な破滅物語から小道具を折衷しながら構成している観は否めない。ただ、「過ちは繰り返される」ということにおいて、現在・過去・未来という時間軸はほとんど等しいものなのだ、というようなテーマの持っていき方にこそ、この作品の非凡さがあるのかもしれない。

いかにも70年代に描かれた作品という気もするが、70年代にしてすでにこんなに戦後民主主義に絶望している作品も珍しい感じもする。

それにしても、反体制分子を精神病院に収容する設定とか、まるで旧ソ連のプレジネフ時代の再現みたいですね。このマンガが描かれた頃はまだそういう逸話は伝わっていなかったと思うんですが。


By 9
11:03 | comic | comments(0) | trackbacks(0)


教授よ、そろそろ小山田くんをリスペクトから解放してやって。
坂本龍一「千のナイフ」

坂本龍一「千のナイフ」  1978年発表 

1.サウザンド・ナイブズ
2.アイランド・オブ・ウッズ
3.グラス・ホッパーズ
4.ノイエ・ジャパニッシェ・エレクトロニッシェ・フォルクスリート
5.プラスティック・バンブー
6.エンド・オブ・アジア




先日NHKハイビジョンで久々に教授のLIVEを見ました。大好きなコーネリアス・小山田さんとスティーヴ・ジャンセンもバンドに参加してたので、わたしのミーハー心に久々に火がつきました。

しかしながらわたしは教授のアルバムを「1996」以降聴いてません。わたしのなかでは「スムーチ」「スウィート・リベンジ」で教授は終わってます。

音楽が「かっちり」しすぎている。ストイックなまでに楽曲構成のディティール追いまくり。プロテスタンティスティックに緊縛されてるような苦しさを感じます。

わたしはそもそもこのデビューソロを聴いて「この人についていってみよう・・・」とか思いました。「音楽で人は救われない」という赤裸々な告白に抱かれたくなりました。

死にたい気分のときは「千のナイフ」を聴きます。それでわたしは救われなさに安堵する。

渡辺香津美の怒涛のベタっぽいギターソロみたいな音楽的初期衝動。こういうものを教授は禁じ手にして音楽を作ってきたように思います。

救われなさのこの初期衝動に突き動かされた鼓膜の痛みをわたしは長年引きずって今ここにいます。

By 9
21:34 | music | comments(0) | trackbacks(0)